暑くなったら食べたくなるものって何でしょうか?
かき氷、スイカ、水ようかん、冷やし中華、そうめん、冷製パスタ。
いろいろと妄想は広がりますが、忘れてはいけないのが、
『アジアンメニュー』ではないでしょうか!
暑いからこそ冷たい料理…ばかリではなく、ベトナム、タイ、シンガポール等、亜熱帯の暑い地域の料理って、暑い時期になると無性に食べたくなると思いませんか( *´艸`)?
暑いからこそピリ辛な刺激が欲しくなったり。
ライムやレモンを料理に絞って、清涼感のアクセントを加えたり。
パクチーの独特な風味を楽しんだり。
最近ではカオマンガイ、ガパオ、パッタイ等がランチでも人気メニューですよね。
そんな魅惑の『アジアンメニュー』をご自宅でも作っちゃおう!ということで、今回はベトナムで人気の家庭料理、ココナッツミルクで煮込んだ『ベトナム風豚角煮』のレシピをご紹介致しますよ。
ベトナムの豚角煮…
豚角煮のことを「Thit Kho」(ティット・コー)と言います。でも、日本の甘辛醤油味とは違って、ココナッツミルクで煮込むので、甘さがあります。特にベトナム南部ではよく料理にココナッツミルクを使うとのことです。
ココナッツの甘さと、豚肉の脂の甘み、ジューシーな肉汁と相性抜群なんですよ。そして、パクチーがあることで爽やかな清涼感がプラスされて、食が進みます!
多分、本場ベトナムではチリソースは入れないと思います(;^ω^)。でも、辛みをプラスすることで全体の味が締まり、お酒やご飯のお供にもピッタリな味わいになりますよ。
▲今回はこの3種類の調味料(左から:チリソース、ナンプラー、ココナッツミルク)を使ってアジアンな味にしちゃいますよ!
【レシピ】ベトナム風豚角煮「ティット・コー」
材料(2〜3人前)
ジャガイモ 2個
半熟ゆで卵 1個
長ネギ(青い部分) 1本
ニンニク 1片
生姜 1片
塩 適量
パクチー 適量
★ココナッツミルク 250ml
★水 150ml
★チリソース 大さじ2
★ナンプラー 大さじ1
★醤油 大さじ1
★砂糖 小さじ1
作り方
- 豚バラ肉を幅5㎝に切る。全体の水分をふき取り、軽く振り塩をする。
- 冷蔵庫で2時間程度寝かせたら、常温で30分置いておく。
- フライパンを強火で熱したら、油を敷かずに豚バラ肉全面に焼き色を付ける。
- 豚バラ肉に焼き色が付いたら、水をひたひたになるくらいまで注ぎ、長ネギ、スライスした生姜とニンニクを加え、強火にかける。
- 沸騰したら中火にして、1時間煮込む。灰汁が出てくるので都度取り除く。
- ジャガイモは皮を剥き、一口大に切り、電子レンジ等で火を通しておく。
- 豚バラ肉を1時間煮込んだら、煮汁、長ネギ、生姜、ニンニクを捨て、ジャガイモと★の調味料を加え、弱火で30分程度煮込む。全体にとろみが出てきたら完成。
- 器に盛りつけ、半熟ゆで卵、パクチーを添える。
POINT! チリソースの量で辛みを調整して下さいね。レシピはちょっと辛めです!
香港でシンガポール人と…
香港と言えばグルメの街。
日本と同じく世界の名門ホテルや企業が誘致されているので、とても外国人が多いです。そのため、必然的にいろんな国の料理屋さんがそこかしこにあります。
その日は香港で一人寂しく(´・ω・`)某ステーキハウスで肉を貪っておりましたら、隣に座っていたおばちゃん二人組から声をかけられました。
「あんたシンガポール人?」
なぜだか僕は香港にいるとシンガポール人と間違われることが多いです。けっこう日本人顔だと思うんだけどなー(;´∀`)
ってか、ナンパ?何?と思ったら、ただ一人で肉を食らっている光景が興味深かったらしく、声をかけてくれたみたい…。ちょっと、改めて独り飯を意識するとなんか恥ずかしいじゃん(;´・ω・)
でも、ありがとう!おばちゃんたち。実は会話に飢えていたもんで、助かったよー、と心の声。しかも英語が喋れる方たちだったのでよかったー。
なんでもそのおばちゃんたちは、シンガポールから女二人旅で香港旅行の最中だとか。うるさい家族は国に残して、自由気まま、贅沢三昧?な旅をしているとか。その辺りは日本のおばちゃんと共通するな(笑)。
で、僕が料理研究家をしてるんですよーって話したら、シンガポールマダムたちが食いついて根掘り葉掘り聞かれまして…。その話のついでに、何か家庭料理を教えてよ!って流れになって、今回の特集に掲載しました『ベトナム風豚角煮』のレシピになりました。
ん…?(。´・ω・)?
香港で、シンガポールだけど、ベトナム…?
あれ?
シンガポール人だよね?
なんでベトナム料理なの?
シンガポール料理を期待したんだけどな…って思ったけど、
▲例えば、シンガポールチキンライスとかね…( *´艸`)
まぁでも、日本人だって「得意料理は?」って聞かれたら誰しもが日本料理ではないわけだしね。「パスタが得意です」とか「カレーです!」とか多いですしね。
なんでもお家にベトナム人のお手伝いさんがいて、「その人の作るベトナム風豚角煮が美味しいのよ!」ということだったんです。なるほどー。そういうことだったんですね( `ー´)ナットク!
香港で出会ったシンガポール人に教わったベトナム料理。
なんとも摩訶不思議。料理に国境とか関係ないね。アメリカにいた時もアメリカ風の日本の照り焼きチキンを韓国人が作っているお店で食べてたしね(笑)
美味しいものは万国共通!と思った日でもありました。
でもねー、シンガポール人から教わったので、せっかくならシンガポール的要素が欲しいなーと思いまして。通常は甘いココナッツベースの煮汁だけですが、そこにピリ辛な唐辛子のアクセントを加えて、より日本人好みに仕上げてみました。シンガポールチキンライスの漬けダレにあるチリソースからヒントを得てみました。
これでまた新たな組み合わせの料理が生まれたわけですね。
日本人が作る、香港で出会ったシンガポール人に教わったベトナム風豚角煮。
料理って国や人を通して変化していくんだなーと、しみじみ(*´ω`*)
過去のキッチン男子部イベントレポートバックナンバー
過去に行われたキッチン男子部のイベントの様子は以下からご確認いただけます(*´∀`*)
- 第1杯目「キッチン男子ってどうよ?」おもてなしトークイベント
- 第2杯目/前編「部活課外活動!秋の大人の自由研究〜燻製編〜」
- 第2杯目/後編「自由研究番外編〜キング・オブ・塩ヨーグルト漬け物と新作創作料理〜」
- 第3杯目「秋冬の飯友2014選手権」
- 第4杯目「沖縄を喰らうっ!」
- 第5杯目「KD-MEN〜今宵のラーメン劇場〜」
- 第6杯目「KD-CURRY〜日曜カレー劇場〜」
- 第7杯目「そうだ ハンバーグ、食べよう。」
- 第8杯目「ピンチョス★パーティー」
- 第9杯目「日本の夏、夏野菜の夏」
- 第10杯目「KD’s rock’n’roll!!」
- 第11杯目「熟成と燻製〜aged & smoked〜」
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