先日、たまプラーザ行われた、来年春開学予定の「あおば放課後芸術大学」のお披露目パーティーというイベントで、縁あって料理をお出しすることになりました。
担当した料理の解説を、写真をふり返りながら記事にしてみたいと思います(*´∀`*)
詳細は以下に。
あおば放課後芸術大学とは?
今回、参加させていただいたイベントの母体である「あおば放課後芸術大学」は、来春開講予定の横浜市を起点に誕生する日本初の市民芸術大学です。
大学発起人代表の佐藤健郎さんとは、去年行われた「平和に捧げる3ピース展覧会」というイベントで、私はスタッフとしてご一緒させていただきました。そして、同大学の監事である添田まり子さんは、先日ブログでもご紹介したイベント「MAM@cafe」で共同開催させていただいてます。そのお二方からのお声がけで、今回のイベントに参加させていただくことになりました。
当日は台風が上陸!イベント中止?
イベント当日、台風が来ている中、イベント開催ができるのか?…とフタを開けてみたら、70名近い方のご参加があったとのことで、スタッフの方もひと安心&喜んでいたご様子でした。
イベントの内容も、ジャズ演奏やフラダンス、大学講師陣のバンドメンバーの演奏や作品の展示などなど、会場も盛り上がっていて、あっという間の3時間でした。
そのイベントに、ちょこっと料理の華を添えられたのは、嬉しい限りでございます(≧∇≦)
用意した料理の内容は?
当日は私以外にお二方がそれぞれ二品お出しして、私がご用意した料理は以下の二品です。
- おもてなし三種のサモサ 〜水煮サバと二種の挽肉の共演〜
- アジのひとくち南蛮漬け 〜口にぽいっと放り込みしゃんせ〜
それぞれ、どんな感じで作ったのかを解説していきますね(*´∀`*)
おもてなし三種のサモサ 〜水煮サバと二種の挽肉の共演〜
サモサはインド料理でジャガイモを具にして、小麦粉の皮で包んで揚げる料理です。今回、スタンダードな味付けと、それ以外に2種類のサモサを作りました。三種のサモサと三種のソースをご用意して、あらゆる組み合わせを楽しんでもらえるようにしてみました。
ジャガイモは重ね煮という手法で、皮を剥いてから10mm程度の厚切りにしたものを鍋の中に重ねていき、超とろ火で約1時間、じっくりジャガイモに汗をかいてもらって、甘みを十分に引き出しました(*´∀`*)
そのジャガイモをつぶしておき、玉ねぎとそれぞれのアジの具材を炒めたものを混ぜ合わせます。
1.スタンダードバージョン
牛挽肉をバターで炒めて、味付けは塩コショウ、カレー粉、ガラムマサラ、クミンシードを混ぜた具にしました。
2.イタリアンバージョン
サバの水煮をニンニクとオリーブオイルで炒め、味付けは塩コショウ、チーズ、バジル、ローズマリーを混ぜた具にしました。
3.中華バージョン
豚挽肉をごま油で炒めて、味付けは塩コショウ、五香粉、キムチを刻んだものを混ぜた具にしました。
サモサの皮は、春巻きの皮を1/3の幅にカットして、それぞれ20個ずつ具を詰めて、180度の油でカラッと揚げて完成です(≧∇≦)
ソースは3種類で、スイートチリソース、揚げニンニクケチャップ、カシュナッツ中濃ソースをご用意し、それぞれのソースで食べてみると、新しい発見が感じられるような思いでご提案させていただきました。
盛り付けの際、カッティングボードに直線に並べて盛りつけをしようと思ったのですが、スペース的に厳しそうだったので、急遽ご用意いただいたお皿に盛り付けました。
味が違うサモサとサモサの間にグリーンリーフで敷居ができるようにし、それぞれのサモサに五香粉、カレー粉、バジルをかけて見た目と香りでわかるように配置しました。
アジのひとくち南蛮漬け 〜口にぽいっと放り込みしゃんせ〜
アジの南蛮漬けをパーティー仕様にリ・デザインしてみました。三枚おろしをしてもらった10匹のアジ(重量約1.2kg・笑)に塩をふりかけてなじませたあと、余分な水分を取ってから、小骨をピンセットで取っていきます。
小骨をとったあと、歯ごたえと口当たりの柔らかさを出すために、5ミリ角前後に切っていき、4割程度の身をみじん切りのネギとすり下ろした生姜、四つまみぐらいの塩と一緒にフードプロセッサーにかけます。
ミンチにしたアジに、卵2個分のメレンゲをざっくり混ぜてから、粗みじん切りにしたアジの身をざっくり混ぜてなじませたあと、セルクル型にクッキングペーパーを間に挟んで、具材をスプーンで押し込んで型をとります。
円柱にしたアジを、バットに移してから4分ほど鍋の中で蒸してから冷やし、カットしてカタチを整えて、片栗粉と小麦粉のミックス揚げ粉をまぶして油で二度揚げします。
タッパを2つ用意して、一方は玉ねぎ、パプリカ、ピーマンを薄切りにしたものを敷き詰め、もう一方には盛りつけ用に使う少し厚めに切ったパプリカをしきつめます。
それぞれのタッパに熱々の昆布と鰹で取った出汁に、料理酒、醤油、お酢、砂糖を入れ、沸騰させてアルコールを飛ばした南蛮汁をかけて、あら熱をとって冷やしで味を染みこませます。
盛りつけは、ピーマンと玉ねぎを中心に置き、ぐるっと円を描くようにアジを配置していきます。盛りつけ用に厚めに切ったパプリカはみじん切りにして散らして、万能ネギをざっとかけてから、南蛮汁を全体に染み渡るようにしてかけて完成です(≧∇≦)
イベントに添える今回の料理の意味
今回お出しした料理のテーマは「変化」と「開花」です。
サモサは三種の味付けとソースの組み合わせによって、いままで味わったことのない体験をしてもらいたいというイメージで作りました。今回、日本初の市民芸大が誕生し、そこで講師と生徒さんとの新しい出会いから「変化」を楽しんでもらえたらいいな…という思いを込めています。
一方の南蛮漬けは、既存のアジの南蛮漬けを同じカタチにして、1つの華を咲かせるように盛りつけをしてみました。これは、今まで知らなかった人達が、あおば放課後芸術大学というフィールドで、目標に向かって同じ方向に向かって取り組み、受講される生徒さんたちが新しい可能性を「開花」させていけるような活動になってほしい…そんな思いを込めて作りました。
私が料理を提供するとき、なにかしらの「思い」を込めて作ることにしています。それが相手に伝わるかどうかはわかりませんが、そう思って作る事で、少なくても自分はやってて楽しいし、作ってよかったなぁって思いますので(*´∀`*)
こういった機会をいただけたこと、そしてきっかけをくださった佐藤さん、添田さんには感謝しきれません…ありがとうございます!そしてイベント関係者の皆様、会場の三丁目カフェの関係者の方々、天候の悪い中、イベントに参加していただいた参加者の皆様にも、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました(≧∇≦)
舞台裏のハナシ
仕込みは丸二日(笑)
今回、50人分という料理を作るという、経験したことのなかった良いきっかけだったワケですが…仕込みにほぼ丸二日かかってしまい、イベント当日はほぼ貫徹状態で作っていました(笑)「あれもこれもやりたい」という、一種の病気なワケですが、当日料理を出した後は、会場で気が抜けてあちらの世界にいっていました(汗)
ホントは他に飾り巻き寿司をお出ししてた「Mom’s Busy」さんや、会場で色々交流をしたいと思っていたのですが…ま、またの機会の時にぜひぜひお話できれば幸いです(笑)
料理人っぽいっていわれた写真(笑)
イベント当日、ほとんど写真を撮っていなかったのですが、イベントスタッフのまり子さんが撮影した写真をいただきました。友人には「料理人っぽい!」って言われて、なんだかこそばゆくなったのは内緒です(笑)
余談ですが、実家から電話がたまたまかかってきて、何気なしに今回のイベントのことを伝えておきました。形式は違えども、母親がやっていた料理関係の仕事を、まさか息子が40歳を過ぎてからやるとは思ってもみなかったようです(笑)
これだから人生は面白い(*´∀`*)
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