それは、突然(いつものこととも言う)の事だった。前回、「穴子が立つ!海老がはみ出る!中野・天太にて超ボリューミーな「オールスター天丼」に挑む3人の馬鹿者達」で懲りたはずの大馬鹿トリオ勇者三人達がまた、勝負を挑むことになるとは…誰が予想したであろうか?
でもそれは夢ではなく、現実だった。現実だったのだが、現実になって欲しくなかったというのが正直な気持ちである。
決戦は2016年8月3日に
神はなんてイタズラをしかけたのだろうか。だが、世の中には偶然というモノはなく、すべて必然なのだ。そしてあの伝説の戦いから22日後になる運命の2016年8月3日、その瞬間は訪れるのであった。
勇者達の祠(スキンドライブ事務所)に勇者三人が揃った。
たった1日で5試合戦うという、さいころツアーならぬ直感移動式勝負。
スマートウォッチの歩数計には「約1万2000歩」の表示。ひとりは妊娠5ヶ月になるほどの腹の膨らみ、ひとりは目に隈を忍ばせ、ひとりは倒れてしばらく起き上がれない。
なぜそうなったのか?なぜ魔が差したのか?そして数字とは残酷なモノなんだなと再認識する翌日の朝。
そしてまた語り継がれるであろう、のべ5時間におよぶ伝説の戦いが今、幕を上げたのであった…。
登場人物プロフィール
「勇者やられる君」こと無痛治療家・ぴーちゃん
接骨院で勤務しながら、レンタルスペースなどでも整体を行う若き治療家。代官山で麹、発酵食品で作った料理を提供する「コメカフェ&オサムバー」にて、スキンドライブを取り入れた無痛整体と食事のコラボも展開中。
「魔王」ことスキンドライブ創始者・新井氏
柔道整復師の資格を持ちながら、知的好奇心と合気道・居合、多数の学術的な知識と経験を元に研究。皮膚の動きに注目した「スキンドライブ」という概念を作り出し、触れずに治療を行う治療家。
その瞬間はいきなりやってくる
中野駅近辺で仕事をしている時、一通のメッセージがパソコンに届く。
2016年8月3日 16:09
魔王からの一番心臓に悪いメッセージの内容。今日の仕事は一通り目処がついていたので、早い晩ご飯を食べて、帰ってから続きをやればいいか…と、なぜそこで魔が差したのか、あとで後悔することになるのだけれども。
2016年8月3日 16:17
もう、この時点で戦いは始まっていたのだった。せめて美味しいお店にしようと必死になり、魔王の巣窟であるスキンドライブの事務所界隈で気になるお店を探したら、こんなお店が。
なんの変哲もないフツーの町の居酒屋さん。そんな佇まいのこちらその名も「おつかれさん」。
実はここ、イラン人マスターの立つペルシャ料理屋って言ったら驚きます?引用元:見た目も看板もフツーの居酒屋、しかし中は完全に異国…!謎のペルシャ料理店「おつかれさん」に潜入! : NewsACT
事務所からも近いし、美味しそうだし、面白そう…ということで提案してみたところ…
2016年8月3日 16:44
ああ、まあ、決まったからいいか。ということで、スキンドライブの事務所に向かうことに。
事務所に到着。ところが…
2016年8月3日 17:00
17時にスキンドライブの事務所に到着すると、そこには勇者やられる君と、魔王がすでに到着。なにやら魔王が晩ご飯の店を検索している。
なになに?「昭和軒」という店とのこと。で、お店の紹介記事を見てみると、こんなことが書かれている。
……『昭和軒』の噂
・複数の猫が店内を徘徊している
・テーブルの下にダンボールの猫ハウスがいくつもある
・店内に巨大な仏壇がある
・店内がちらかり放題である
ん?んん?ちょ、ちょっとまって?味じゃなくて猫がいるから?仏壇があるから?
あー、はいはい。そうですね。そうだったそうだった。魔王ってそうだった(笑)
ただ、記事をよく見てみると、どうやら味は美味しいらしい。それならまあ、行ってみてもいいかな?って事になるんですが…実は私、猫アレルギーなんですけども?
そのことを魔王に言うと…
出ました。あー、出ました。というか、これしかないけど出ました。まあ、たぶんなんとかなるのかもなぁ…というか、なっちゃうかもしれないから、ま、いっか。ということで「昭和軒」に行くことが決まったのです。
「昭和軒」の営業時間は20時ぐらいから
2016年8月3日 17:15
昭和軒の記事を見てみると、どうやら20時ごろに開店とのことで、まだまだ開店まで時間が残っている状況。それまでどうするかと思ったら、実はもう1軒行きたいラーメン屋があるとのこと。その名は「無鉄砲」という豚骨系ラーメン
ついにやってきちゃったよ。というか、二軒調べてる時点でそうなるよね。で、皆さんここでお気づきになりましたか?私は「おつかれさん」というお店を提案したのですが、それとは別に二軒のラーメン屋が候補に挙がっていることを(笑)
こうして、普通に晩ご飯を食べる予定が、すでに二軒の飲食店に行くことになりました。
勇者やられる君に一言もの申す!
おい、勇者やられる君。出発前からやられてる場合じゃない、キミも断るという選択肢をそろそろ覚えてくれ。といっても、鳥頭なキミに期待をするのは酷な話だったね…ごめんね。
という事で、軽い気持ちのまま最寄りのバス停まで徒歩で歩き、沼袋にある第一戦目の会場「無鉄砲」に向かうことに。
第1戦目「無鉄砲」地獄の一丁目はここから始まる
2016年8月3日 17:58
五番勝負第一戦目の会場となる「無鉄砲」に到着。開店が18時からということで、開店までしばし待つことに。すでにお客さんが並んでいるところをみると、味は期待できそう。
そして開店時間が訪れ、勇者三人は会場の中に入る。
豚骨ラーメンの食券を買い、勇者やられる君一行は奥のカウンター席に鎮座して戦いを待つ。
さあさあ、今回の対戦相手のお出ましだ。今回の相手は、こってり濃厚なスープのとんこつラーメン。濃厚スープというか、あんかけに近いぐらいの濃厚さである。
まずはスープを飲んでみると…おお、これはこれは濃い!濃厚を通り越して、個体を食べているよう…これで背脂を入れていないとは。勇者三人もおどろきの顔が隠せない。
カウンターにはトッピングがずらりと勢揃い。高菜、ニンニク醤油、紅ショウガ、すりごまなどを加え、いざ尋常に! 一本目! 勝負!
うむ、食べはじめは確かに美味い。…しかし、後半になるとしつこさが勝ってきて、口の中に何か膜のようなものに覆われている錯覚をおこしている。
ふと壁を見ると、そこには張り紙があり、「スープが濃い場合は追いスープで割ってください」と書かれている。
流石に辛くなって来たので、三人とも割りスープを頼み、スープで割りながら「うまい!」と叫びつつ、軽々と完食。まだまだ勇者三人は余裕の表情であった。
勇者の名言
第一戦目は勝利に終わった。その記録として、勇者の名言をいくつか紹介しておこう。
そして勇者三人は、次の試合会場である野方方面へ目指すのであった。
あんじゅの思うトコロ
見てのとおり、はじめに決まったことは、思いつきでどんどん変更されていくことが当たり前。しかも、なぜか追い詰めていく方向に行くのだから困ったものです。
初回から「面白い」と思った流れを書いていたら、思いのほか長文になってしまったので、3部作に分けて記事を書くことにしました。
第二部は第二、三戦の様子を、第三部は第四、五戦の様子をお伝えします。
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