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料理上手になるコツは「気持ちの味」をちょこちょこ味見すること

チャーシューご飯

クックパッドニュースに「91歳の料理研究家“ばぁば”に「お料理上手になる方法」を聞いてみた!」という記事を見つけて読んでみたんですけど、現役最高齢91歳の料理研究家・鈴木登紀子さんがお話ししていたすごく納得するフレーズがありました。

それを見たときに、そういえば、自分なりの料理上手になるコツ…みたいなものがあるので、そのことを書いてみたいと思います。

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どうしたら、お料理が上手になりますか?

記事内では、鈴木さんはこうおっしゃってます。

生徒さんからはよく、「どうしたら、お料理が上手になりますか?」と聞かれます。そのたびに私は「何回も作ることですよ」と答えます。

via: 91歳の料理研究家“ばぁば”に「お料理上手になる方法」を聞いてみた! | クックパッドニュース

ほんと、これしかないって思います。1回も失敗なく、完璧に自分好みの味付けになることって、自分でもほとんどありません。

過去に作ったことがあるものを再度レシピ通りに作っても、まったく同じ味にはなりません。そのことでぐったりすることもありますが…まあ、そのときはそのときです(笑)

ぐったりするときがあっても、なんでまた料理をするかというと…自分が思っていた以上に美味しくできることもあれば、予想以上におもてなしをしたときに喜んでくれる人がいたりと、面白いサプライズが感じられるからかもしれません。

何度も何度も料理を作る事で、あんばいのいい味付けはこんな感じかな?とか、相手が心地いい感じになるには、どんなサプライズをしたらいいかな?こんなことしたら面白いかな?っていう心の余裕がでてきて、料理を作る事以外の事が見え始め、楽しくなってきちゃうってのもありますね(*´∀`*)

足し算はできても、引き算はできない

鈴木さんは塩のことを、こんな風におっしゃってます。

調味料は一度加えてしまうと、取り返しがつきません。特に、塩の入れすぎには要注意ですよ!「塩は塩を呼ぶ」という言葉がありますが、材料に合わせて塩の量を倍にしては絶対にだめ。今日はいつもの3倍量をつくるから塩も3倍で…なんてもってのほか。

via: 91歳の料理研究家“ばぁば”に「お料理上手になる方法」を聞いてみた! | クックパッドニュース

「料理が苦手なんです」って言う方の話を聞いていて共通するのが「料理のレシピを教わった(知った)時に、そのとおりの分量で作らずに、目分量で入れてしまう、もしくは途中で味見をしない」ということが多いみたいですね。

料理にもよりますが、調味料を多く入れちゃった場合は、水を入れて薄めたり、他の調味料を入れたり、いっそのこと他の料理にしちゃう(笑)などなど、いくつかリカバリーする方法もあります。しかし、大抵は入れすぎた場合には、素材の味が分からなくなるぐらい味が濃くなっちゃいます。

なので、特に味の決め手となる塩は、味見をしながら2、3回に分けて決めるぐらいの感じがいいんじゃないかと(๑′ᴗ‵๑)

塩

味が思い通りにならなくて、想像していた料理から離れて言っちゃうことは、新しい発見にも繋がりますし、それはそれでいいんだと思います。

ただ、料理をしているときに、自分の思い通りになることが含まれると、ムダに焦ることも少なくなるし、丁寧に料理を楽しんでいるのを感じられ、そのことが料理をする醍醐味のひとつであったりもするので…要はバランスってことですね。

数字ではなく、自分の舌の感覚で決める

自炊をしていると、一人分のご飯を作ればいいので、それを繰り返していけば、なんとなく自分の好みが分かってきます。

いつ使っても同じクオリティが出せる、市販のレトルトに入っているような合わせ調味料を使った料理なら、あんまり気にする必要はないかもしれません。

ですが、自宅にいつもある調味料を配合する場合、基本の調味料の醤油や塩、お味噌、砂糖などの量や比率が毎回大幅に違ったり、味見をあまりしない場合や、普段つかっているメーカーのものではなく、違うメーカーのものををつかった場合は、当然ですが味付けが変わってきます。

むき身

さらに、自分の好みが分かったとしても、それを二人分、三人分、四人分を作るときには、料理研究家の鈴木さんのおっしゃるとおり、単純に調味料を等倍に増やしても、味が濃かったり薄かったりします。

1人のために作る時、家族のために作る時、ホームパーティーの料理、飲食店の料理…人数と環境によって変わってきますので、レシピに書かれている調味料の分量は、あくまでも参考程度。

醤油大さじ1を入れて終了、ではなくて、大さじ1を入れた状態で味見をして、その味でいいのかどうか?

その状況状況で、最終的には自分の「舌」で確認しながら作る…という意識で、何度も繰り返して作っていけば、きっと美味しい料理にたどり着くことができますよ(≧∇≦)

初心者は基準となるレシピの通りに作ってみる

それでも、まったく料理をしたことのない人にとっては、料理って全くの未知の世界だと思うんです。なので、はじめはレシピ本を読んだり、ネットで調べたり、料理教室に行くなり、基本となる分量や配合比率を使って料理をすることをオススメします。

繰り返しになりますが、料理をこれからはじめるとき、自分の思い込みや自己流でやってきたことをまずはいったん脇に置いて、はじめは基準となるレシピ通りに作ってみてください。それをベースにして、自分なりの味にチューニング(調整)して、自分の味を育てていけばいいんですから。

もしこれから料理をはじめるという方、料理をもう一回チャレンジしてみたいって人は、やってみて欲しいことがあります。

調味料

それは、ひとつのレシピだけを参考にしないで、複数のレシピを見て判断してから料理をはじめる…ということです。

同じ料理でも、味は世の中に出回っている料理のレシピの数、調理する人、国など、様々な要因によって変わりますので、多角的に見ながら準備を進めてみてください(๑′ᴗ‵๑)

なぜかというと、同じ料理でも、プロの料理人を目指す人と、家庭料理を楽しむ人とのレシピは違います。この料理を食べたいけど、こんなにまでしなければいけないのか?ってことで挫折したりする人もいるからです。

「自分はどうしたいのか?」と、自分と対話をしてから料理をはじめる。それが楽しく料理をするためのコツでもありますので。

レシピを知ってても知らなくてもどっちでもいい

作りたい料理のレシピを知ってる知らないって、私はどうでもいいことだと思います。レシピ通りに作ったから良い悪いじゃなくて、どういった気持ちで作ったのかが大事なんじゃないのかなって思うんですね。

たとえばホームパーティーをすることになり、そのときにお出しする料理を作る事になって、今後、自分がその料理を作って食べることはないから、失敗しないようにレシピ通りに作るっていうのももちろんアリです。

ただ、料理を今後も続けていきたいな。できたら誰かに作った料理を食べてもらいたいなって思ったなら、ぜひ試してもらいたいことがあります。

にんじん

それはパーティー料理だろうが、家庭料理だろうが、そのときそのときに作る料理には「これからの自分の味を作り上げていくパーツのひとつなんだ」って思って作ってみる、ということです。

関連性を持たせることは、物事すべてにおいて、なにかしらの意味をつけることになります。

今すぐになにか変わる訳ではありませんが、自分の味を育てることは、だれかに料理を作る時がきたら、自分ではわからないかもしれませんが、食べてくれる相手と食べて欲しい自分の間に、心地いい関係が生まれる…自分はそんな気がするので、いつも意識して作っています。

目に見えてはっきりするものではないので、フワフワしたものなんですけど(笑)きっと料理を作るのが好きになると思うので、興味のある人は騙されたと思ってやってみてください(*´∀`*)

「ひとり暮らし」という味

今から14年前、ひとり暮らしをはじめた29歳の日の朝、私が自炊生活が始まりました。はじめての自炊のメニューはご飯と大根のお味噌汁。そのときはお味噌汁の味噌が少なくて、やけに薄い味のお味噌汁だったのをうっすらと覚えています。

でも、その味は美味しいとか不味いとかじゃなくて「ああ、ひとり暮らしをはじめたんだなぁ」って、ちょっとワクワクした精神的な味でした(笑)

ある日は「明日のお味噌汁は、もう少し味噌を濃くしてみよう」

ある日は「料理酒を入れるとコクがでるらしい」

またある日は「出汁を入れずに、具だけでも十分美味しいらしい」

またまたある日は「ごま油を先にお碗にいれておき、お味噌汁を注ぐと風味がでるらしい」

などなど、それは「未来の自分」に対するおもてなしをするために、お味噌汁を作るたびに、毎回いろんなことを考えていたような気がします。

「おもてなし」って、自分以外の相手のためにすることって思っちゃいますが、別に自分に対してしてもいいわけで(笑)

そう思って料理をし始め、料理でおもてなしをしたくなったきっかけは、この「ひとり暮らしという味」を知ったからなのかもしれません。

「気持ちの味」をときどき味見してみる

精神的な味には「ひとり暮らしという味」以外にも「おふくろの味」っていうのもありますよね。

「おふくろの味」って不思議なもので「美味しい」という感覚も含まれますが、どちらかというと「記憶の味」とか「愛情の味」もしくは「気持ちの味」って方がしっくりくるんですよね。その味は「心を込める」って言ってもいいかもしれません。

人間ひとりひとりが、それぞれに美味しいと思う味覚は違うので、その人にあった味付けをするのも、おもてなしになるかもしれません。

材料

ですが、作った料理自体の味だけでなく「気持ちの味」を、そのつど味見するように大事にすることが、もしかしたら料理が上手になるコツ…なのかもしれませんね(๑′ᴗ‵๑)

言いたいことがまとまってない感じになっちゃいましたけど、料理をするときに、ひとつひとつ丁寧に感じながらやってみてください。料理をしなきゃ…って無理矢理やろうとしなくても、やりたいときにやればいいんです。料理は逃げませんから(笑)

今日はこの辺で…ではまた•̀.̫•́✧

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1972年生まれ。東京都八王子出身・中野区在住。食と料理を通じて、コミュニケーションを楽しむ研究をする「食と心の研究家」として活動中。おもてなし料理クリエイター集団「キッチン男子部」の顧問も。 その他にはグラフィックデザイナーと、デジタル機器やデジタルサービスを駆使して、いつでもどこでも人生を謳歌する「デジタル寅さん」として活動中。デジタルの楽しさを知ってもらうためのデジタルサポートを行っています。
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