パン作りって、興味湧きません?焼きたてのパンはいい匂いがするし、おいしいパンなら、ほっとくと永遠に食べてそうです(笑)
私は前からパン作りに興味は持っていたものの、「難しそう」って理由でやらずじまいでした。んー、難しそうなら、パン屋さんで買った方が手っ取り早いし、おいしいし、別に作らなくてもいっかな?って(笑)
ある日本屋さんで、とある一冊の本が目に飛び込んできて状況が一変しました。その本とは「パン型付き! 日本一簡単に家で焼けるパンレシピ」という本でした。
日本一カンタンだって?しかも型付き?マジですか?
見本紙が気になって中身を見てみると…ほほう、これは確かに簡単そうですな!毎日作るのは大変かもだけど、作りたいなぁって思ってさくっとできるパンなら覚えてみたい!と思い、本を持ってレジに向かって歩いて行きました。
私のパン作りのレベル
私はパンを作っている所は、街のパン屋さんの厨房とか、テレビの情報番組でしか見たことがありません。発酵を必要としないフォカッチャとかナン、ピタパンやトルティーヤの生地などは作ったことはありますが、イースト菌を使ったパンを作るのはほとんどはじめてだと思います。
パンを作るのはすごい大変そうって思ってて、だったらホームベーカリーで簡単に作れるのがいいなぁ…って思っていたレベルの人間が、この本を見ながらパンが出来ちゃうんすよ。
パン作りをやろうと決めた理由
著者のBacke晶子さん、本誌の前書きにはこんなことが書かれています。
私にはパン教室ぶちゃんと通った経歴もなく、パン教室の先生になれる資格や修了証もありません。でも、パン作りをはじめた17年前から、ほぼ毎日試作を繰り返し、もっとおいしくするには?もっと簡単にするには?の答えを見つけるため、パンを焼いています。
17年、ご自身が作るパンへの愛情を注ぎ続けて来たのか…と思うと、そんなパンという存在ってどんなんだろうなぁって考えちゃいました。だって17年ですよ?もう少ししたら高校卒業しちゃいますよ?(違)
で、そんなちょっとした興奮を覚えつつ、本誌を読み終えてから、こんなことがしたくなりました。
作ったパンを誰と、どんな風に、どんな気持ちで食べたいのか?そんな気持ちを込めて作りたい。気負わなくてカンタンだけど、おいしくて、素朴なできたてのパン。
この本を読み進めていくと、きっと私みたいに「パン作りをやってみたい」って思う人はいると思います。で、実際に本誌を参考に、パン作り初心者のイチ男子が、家庭内にある機材環境で作ってみた感想を書いてみます!
まずは必要な物から揃える
今回購入した本によると、以下の調理器具があればできるとのことです。
必ず必要なもの
- はかり
- ボウル(大)
- 温度計
家にありそうなもの
- まな板
- ふるい
- 計量カップ
- 計量スプーン
- カード
- スケッパー
- 布巾
- ラップ
- キッチンタイマー
用具などの詳しい解説は本誌を参考にしていただくとして、基本の「もっちりちぎりパン」「牛乳&バター多めちぎりパン」「コーンちぎりパン」「白ごまちぎりパン」の4つを作った時の調理器具と環境を書いておきますね(*´∀`*)
※制作途中の使用している写真は、4種類のパンを作ったときのものを組み合わせて掲載しています。
はかりとボウル、料理用の温度計は持っていましたが、今回作るパンには室温計が必要とのことなので、100均で買ってきました。ボウルは、はじめに捏ねる用、発酵時に生地をいれておく用の2コ用意しました。
必要なものはAmazon、雑貨屋、100均で揃えてます。カードに関しては、今回はシリコンのスパチュラで代用しました。
シリコンマット
本誌では、パン生地をまな板の上でこねていましたので、1回目にパンを作った時はまな板でやりましたが、あとで丸める作業をするときに、まな板の上での作業だと狭くてやりにくかったので、2回目以降は生地マットを購入して作業をしました。
うどんとか、ピザ生地のような大きな粉物を作る時に便利なので、はじめから広い場所でパン作りをしたい人は、購入しておいてもいいかもですね(≧∇≦)
ガス抜きめん棒
パン生地のガス抜きも、本誌では指で押してガス抜きをしていました。
生地マット同様、1回目は私も指でやっていましたが、素早く効率的にガス抜きをしつつ、パン生地を広げるためにガス抜きができる麺棒を購入しました。
軽くてプラスチック製なので、洗うときや取り扱いが楽でいいですよ、これ(≧∇≦)
さっそく基本のパンを作ってみる
基本となる「もっちりちぎりパン」は4つの工程になっています。
- 計る&こねる
- 丸め直す・分割する
- ガス抜き・丸め直す
- 15分焼く
そして、本誌に書かれている、基本のもっちりパンを作る分量は以下の通りです。
- 強力粉…280g
- 砂糖…大さじ1
- 塩…小さじ1
- インスタントドライイースト…小さじ1
- ぬるま湯(35度前後)…180cc
- 無塩バター…5g
CHECK!バターはパンに入れる以外に、型に塗る分も用意しておきましょう。実際に型に塗ってみたら2グラム程度あれば十分でした。ベンチタイムが終わった後、成形して生地を焼き型に入れようとしたときに、型にバターを塗り忘れたことは内緒です(笑)ちなみに今回、パン作りに使ったバターはすべて有塩バターを使用しています。
詳しい解説は本誌を見ていただくとして、本誌を見ながらどう作ったのかの解説と、ポイント&注意点を書いていきますね(๑′ᴗ‵๑)
Step1:計る&こねる
1強力粉、塩、砂糖、ドライイースト、バター、ぬるま湯をそれぞれ必要な分用意します。
▲本誌にはカメリアを使用しているということで、近所のスーパーで強力粉とドライイーストを買ってきました
▲それぞれ必要な材料を計って用意しておきます。バターは室温に置いておき、柔らかくしておきます
▲重さ、ぬるま湯の温度、室温をそれぞれ計って確認をしておきます。
2強力粉をふるいにかけながらボウルの中央にいれ、左右に塩、砂糖を入れておきます。砂糖側にボウルを傾けながらぬるま湯を注ぎ、その上からイーストをいれて、指先でぐるぐる回す&こすりながらイーストを溶かします。
▲さて、準備はできましたので、ぬるま湯を注いでいきます
▲指先でクルクル回しながら溶かしていきます
CHECK!傾け方が足りないと、混ぜているときにぬるま湯が左側のエリアにこぼれていくので、しっかりと傾けた方がいいですね。
3イーストが溶けたら、そのままボウルの中でぐるぐると全体をかき混ぜます。かなり手に生地がべっとりつきますが、そのまましばらくまぜてひとまとまりにさせます。
4生地がまとまってきたらバターを投入してさらに練り込みます。バターを練り込む前も手にべっとり生地が付いてきましたが、バターを練り込んでしばらくすると、手に付いた生地も取れてきて、だんだんパン生地っぽくなっていきますよ(≧∇≦)
5手に付かなくなって、生地がひとまとまりになったら、まな板の上で生地をこねていきます。生地に体重をかけて押し込むようにしてこねていき、薄くなったら生地を折りたたんでカタチを整えて、またこねていく感じで繰り返します。
CHECK!テーブルなどの作業スペースが取れるのであれば、作業マットを使う方が滑りにくいし、パン生地を他の場所に移さなくてもいいので、そちらをオススメします(≧∇≦)
65分ほど生地を捏ねたら、やさしく撫でるように丸めていき、ボウルにいれてラップをし、一次発酵を50分行います。
CHECK!室温によって一次発酵の時間が変わるとのこと。1回目は室温25度、2回目は室温22度でしたが、試作した限りではどちらも50分でOKでした。ただ、本誌に書かれているとおり「指で押して指先の跡が残ればOK」という目安でこれからもチェックしていきます。
▲発酵して倍近く膨らんでいました!
Step2:丸め直す・分割する
1生地をボウルから取り出して、軽く押さえつけるようにガス抜きをします。ガスを抜いたら丸め直して、シリコンマットの上に置きます。
2生地をメロンパンみたいに丸くして、十時の線を入れて4等分し、それぞれをまた4等分して、全部で16分割します。
3カットされた部分を覆うように閉じながらザッと丸めます。
CHECK!本誌では分量を気にせず、手早く乾かさないようにすることが大事と書いてありました。1回目の時は閉じることと均等にすることに気が向いてしまい、若干パンの表面が乾燥してしまいました。
4シリコンマットの上に並べて、その上にキッチンペーパーを置き、水に入れた霧吹きスプレーで濡らしたものをかぶらせて、10分間ベンチタイムを行います。
それを踏まえて、2回目は霧吹きでキッチンペーパーに水分を吹きかけて湿らせたものをかけました。この方が破れませんし、均等に水分を含ませることができました。
3回目は本誌に書かれている通りに、塗れた布巾をかけてみました。もちろん絞っても破れませんし扱いやすいので、布巾がある方は布巾を使う方がいいかと。
Step3:ガス抜き・丸め直す
1とじ目を上にして、めん棒で伸ばしながらガス抜きをします。
2とじ目をしっかりとじ、丸く整え、とじ目を下にして焼き型に均等に並べていきます。
CHECK!Step2で生地を分割したときに、生地を均等にできなかったので、できあがりの大きさに差ができてしまいました。2回目の時は、このStep3の丸め直すときに、大きく分割したものをカットして、小さく分割したものと合わせるようにして分量を調整し、めん棒で伸ばして成形しました。できあがりもこれで問題なかったので、次回以降もこれでやってみようかと思います。
3焼き型に丸めた生地を均等においてから、湿らせたキッチンペーパーを覆って二次発酵を40分行います。
発酵後にはパン生地とのスキマはほとんどなく、できあがりは真四角の食パンのようになっていました(笑)ただ、これはこれでミニ食パンっぽくて面白かったので、敢えてこのカタチに作るのもアリかな?って思います。
▲2回目の二次発酵終了時(ミルク入りちぎりパン)1回目よりはパンとパンの間にスキマができていました
▲3回目の二次発酵終了時(コーン入りパン)具の水分の影響もあって、丸めるのに手こずり、パンとパンの間にスキマほとんどありません
▲4回目の二次発酵終了時(基本&ゴマ入りパン)丸めるのも慣れてすばやくできたこともあって、パンとパンの間にスキマができてました
CHECK!いわゆるちぎりパンのビジュアルにするのなら、正円にちかい感じで成形して並べた方が、生地とのスキマが適度に空いて、ちぎりパンスタイルになるかと!
Step4:15分焼く
1余熱を190度にセットし、15分オーブンで焼けば完成!
もっちりちぎりパン
はじめてできたちぎりパンです。オーブンからいい匂いがして、もっちり感に感動しきりでした!
牛乳&バター多めちぎりパン
2回目になる牛乳&バター多めちぎりパンを食べてみると、どっしりした重みのある感じを受けました。しかし、もっちり感は変わらず味わえたので、食べ応えのあるパンを作りたい場合は、こちらのパンの方がいいかもしれません。
コーンちぎりパン
3回目になるコーンちぎりパンということで、具材をはじめてパン生地に入れて焼いてみましたが…コーンの水分があったせいか、生地が柔らかく、手にひっつきやすい感じを受けました。
もしかしたら、打ち粉などしながら作業した方がやりやすかったのかもしれません。コーンだけですけど、具が入ると「惣菜パン!」という主張が感じられるようになりました。
もっちりちぎりパン+白ゴマちぎりパン
4回目はもっちりちぎりパン+白ゴマちぎりパン。友達の引っ越し祝いの手土産として持っていくために作ったパンです。
普通のちぎりパンと食べ比べてみて欲しかったということもあって、パン生地の半分は白ゴマをいれて作ってみました!香ばしさが加わって、食べ比べても違いがわかりますし、ゴマを入れるだけでも全然違うパンになることが分かりました。
本来はターンテーブルが回らなかったり、焼き型が内部の壁面にずっと当たっているのは、製品保証外のことになると思うのでオススメはしません。本誌を買ってパンを作ろう!って思って、お持ちのオーブンレンジがターンテーブルが回るタイプなら、本誌を買う前にしっかり寸法を測って購入することをオススメします。
「購入する前に、どうにか寸法ってわからないものかな?」と思ったので、ざっくりですが、スクエア型原寸の型紙pdfデータを作ってみました。
もし、ご自宅のオーブンレンジに入るかどうかを確認したい場合は、以下のリンク先のpdfを印刷して、オーブンレンジに入るかどうかを確認してみて下さい。B4サイズに収まるように作ってあるので、B4、もしくはA3サイズの紙に拡大縮小せず、原寸100%で印刷してご使用ください。
スクエア型の原寸台紙のダウンロードは、上記画像、もしくはこちらの文字をクリックしてください
(※大きく寸法が変わることはないかと思いますが、この型紙を使い、購入後にレンジに入らなかったとしても、保証はしかねますので、自己責任でご利用くださいませ。)
CHECK!「あ、ウチのオーブンレンジ、焼き型が入らない…」という方は、本誌二冊目になる「エンゼル型付き! 日本一簡単に家で焼けるちぎりパンレシピ」であれば、ラウンド型(丸型)が同梱されているので、そちらを購入してもいいかもしれませんね(*´∀`*)
私も一通り一冊目の本のパンを作ったら、二冊目も購入しようと思っています。
※2019年10月29日追記
現在「エンゼル型付き! 日本一簡単に家で焼けるちぎりパンレシピ」は、Amazonと楽天では中古のみの販売になっています。
あんじゅのおもうトコロ
いやはや、ひょんなことからパン作りをすることになって、ネットで調べて、この本にたどり着きました。この本を買う前は、パン作りのイメージって難しいんじゃないか?って思ってましたけど、過去4回作ってみて、カタチはともかく、もっちりしたパンとして、一度も失敗しませんでした。
料理全般に言えることですけど、やったことのない料理にチャレンジするときの壁は「失敗してムダにしてしまうことがイヤなのでやらない」ということかと。
でも、今回の「パン型付き! 日本一簡単に家で焼けるパンレシピ」は、行程もさほど難しくなく、ゆとりのある感じで作れるので、パン作りをやってみようかな…と思った初心者さんにはオススメできる本かと!
これからクリスマスや年末年始に、自分が焼いたパンを手土産に、おもてなしをしてみるのも楽しいかも(≧∇≦)
お知らせ
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